2025年10月22日
チャツボミゴケ チャツボミゴケとは一体何なのか。 その問いに答える声はない。奴は、チャ・ツボミ・ゴケかも知れぬし、チャツボ・ミ・ゴケやも知れない。チャツ・ボミゴケの可能性だってあるのだ。ボミゴケ。なんていい響きだ。なん […]
2025年10月20日
えー、お立ち合い。 旅に出ますと朝から贅沢なご馳走に出会うものでございます。宿の朝ごはん、香ばしい焼き魚、ふっくら卵焼き、そして釜に炊きたてのご飯……つい、あれもこれもと手が伸びる。いやぁ、食べすぎるのも旅の楽しみでご […]
2025年10月18日
有料道路を行く。信号はなく、ただ車線が林間を進むのである。 やはりこの高地も霧に包まれて、行く先は見えない。峠を攻める羽根をつけた武士たちを何度かいなして進む。その度に、尊大ゆえに寛大な運転手は、霧の中に消えていくハザ […]
2025年10月16日
フロントガラスを霧雨が擦り、視界は白い。激しい山々の起伏に、アスファルトは直線を引くことが出来なかったのであろう。そのような曲がりくねった狭い車線を掻き分ける尊大な運転手が私である。 対向車も無く、この蛇行を照らすライ […]
2025年10月14日
いつもより2時間遅い朝には食パンにハムと鶏卵を落としてトースターに放り込みコップに一杯の牛乳を注ぐ 出窓からは緩やかに光が差し込み植え込みにセキレイが留まる 全く、うつくしい朝である そして、彼女との別れの朝である 電熱 […]