Revo's Orchestra Concert 2026
はじめに
ここには、「あの日、あの場所で、
何が起こったか」が全く記されていない。
あの日あの場所に居た小娘に起きた事象と
小娘が抱いた感覚だけが
膨大な文字数で記されている。
そして、Revoさんやローラン方に対する
志田の緊張や奇行は、全て
志田個人の性質に起因するものである。
両者のそのままを私は好いているので、
ずっとそのままで居てほしい。
志田の参加した公演
5/9(土)昼(記憶あり)
5/10(日)昼夕(記憶なし)
前日譚
生命が危ぶまれている。
迫り来るRevoである。
結局、なぜかはよくわからないが、
兎にも角にも生Revoを想像しただけで
志田の背筋がざわめく。
故に、べらぼうに不眠である。
通勤中もRevo音楽が脇の下をくすぐる。
どうにもソワソワして落ち着かない。
街にありふれた野良のグラサンを
見かけただけで動悸がしはじめる始末だ。
メガネ市場に行儀良く並ぶグラサンは
レンズからレーザーを放ち、
志田の急所に照準を合わせている。
私はどのグラサンとも、
決して目を合わさないように
光線を潜り抜ける。
決してRayにBanされないように。
BAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNNNNNG>😎
🪦
打ち抜かれた精神と、
朦朧とした意識を載せた満員の列車内で
脳天に焦げ付くような視線を感じる。
グラサンレーザーだ。
何者だ。スナイパーはどこだッ?!
中づり広告の長髪グラサンと目が合う
ッハウァッッッ
まさか
「脱毛はマナー 男の真常識」
ローランドだった。
全然、ローランドだった。
私のつむじの毛根を
レーザーで焼こうとしていたのは
Revoではなかった。
それもそのはず、
Revoにムダ毛はない。
Revoに無駄な部分など存在しないからだ。
脱毛なんてしたら貴重なRevoが減ってしまう。
Revoの構成要素はこの世に多い方がいい。
これこそ男の真常識だ。
まぁ、Revoであるはずがないのだ。
巷で見かけるグラサンは
大体Revoではないのだから。
そんなことも忘れているなんて、
いよいよ、来るところまで来た。
志田の闘いはここからなのだ。
パンフレットを手に取ろう。
もちろん、件の2010生誕祭のものではない。
死にたいのか。
Revoを接種する際は、
弱毒化しなければならない!
これも真常識である。
ブレイブリーデフォルトコンサートの
パンフレットこそが、
緊急Revo接種キットだ。
志田が持っているお写真の中で
最も国家権力感が薄い。
だが、Revoを侮るなかれ。
まず、睫の隙間から薄目で表紙を見る。
Revoがちょうど、
暗灰色の塊か、
音楽家か、
あるいは平成のカリスマ美容師か、
判断がつかないくらいにピントを合わせる。
よしよし、
「そうだったなRevoってこんな感じだったな」と
心構えが出来た。
しかしながら、
これが通用しないことがある。
Revoは当然変異する。
忘れもしないあの夜。
突然のバイバイキン。
失った6割の記憶、、、、、、
そのような変異型Revoに唯一対抗できるのが、
「トンチキRevo」である。
Revoにあるまじき状況を
ひたすら妄想し、抗体を得る。
そして、志田の記憶細胞が
全てを想定内にする。
これが「トンチキRevo」だ!
買った飲み物が出てこないで
自販機に100円玉を奪われるRevo
スクラッチチャンスRevo
熊と相撲をとるマサカリRevo
わんこ蕎麦を150杯たいらげるRevo
軽トラでドリフトするRevo
五本指ソックスRevo
ドクターフィッシュに見向きもされないRevo
ぱっつん前髪のRevo
波乗りサンタの南半球Revo
鼻にクワガタを2匹ぶら下げるRevo
よし
ヨシ、、、ヨシヨシヨシヨシ
ああ、力が漲ってくるぞ。
これだ、これなのだ!
これで何があろうと
志田は全く怖くない!!!!!!!!
いや、これらの特殊攻撃耐性は、
ローランより
私の方が“強い“と言っても過言ではない!!!!
例え、Revoが突然脱毛サロンを開き
ローランのムダ毛を駆逐しようとも
志田は驚かない!!!!!
志田の度肝だけが生え残り
志田だけが生き残るのだ!!!!
ガハハハハ
3日前
恐ろしいほど簡単に
緊張は最高潮に達す。
いよいよ最強の対Revo装備を
揃えなければならない。
ローランを思いだそう。
ローラン方は黒い。
7割くらい黒い。
集まったローランで、
客席にRevoのモザイク画を描けるくらい黒い。
Revoを描くのに必要な色は
現地で揃うくらい黒い。
ローラン方は圧倒的な黒と少しの赤で
Revoを描き、海を泳ぐスイミー なのだ。
それはRevoさんが
黒い衣装をよくお召しになるから
寄せていっているのか。
シンプルにダークでゴシック
あるいは
ロイヤルでフォーマルな
モードでギャラクシーな
黒いファッションがお好きなのかは
存じ上げないが、
少なからず
ローラン方はひと匙のRevoを纏っている。
志田にとっては
ローラン一人ひとりが
ちょっとずつRevoの分霊箱であり
集まれば大きなRevoになるのだ。
そこへ、、、、、志田は、、、、、、赴く
単身で、、、、、
度肝が抜けてきた。
志田はとりあえず、
クローゼットから
すべての黒い服を引っ張り出す。
オコゼのように、カレイのように。
芳一が耳以外の全身を経で塗りつぶすのと同じ。
黒ければ黒いほど諸々の衝撃から護られると
志田は知っている。
そして自分もちょっと、
黒い大魚の鱗片になれたらいいな なんて
思ったりもする。
黒いシャツ
黒いスラックス
黒いベルト
黒い靴下
黒いベストと
黒いブーツを身に纏う
黒い!黒すぎる!
良い、、、、、、良いぞ
家中からかき集めた黒を纏っただけで
ローランモドキというより
徳のない耳あり芳一にも及ばず、
海苔佃煮みたいなのが
志田の残念なところである。
だが、これでいいのだ。
これがいいのだ。
海苔佃煮は美味しい!
俺が考える最強の対Revo装備で
Revoを迎え撃つのだ!!!!!!!
会場へ
既に緊張は限界を突破。
大気圏に再突入するとともに炎上し、
水道橋へ向かって放物線を描いていた。
電車に乗り込んだ小魚は
天井から垂れる海藻に齧り付いて
立ち尽くしている。
途中、立ち寄ったお手洗いで
ふと使用不可の便器の中を覗く
海苔佃煮を纏った小魚は
簡単に海に流されてしまいそうになる。
ここでめげていてはいけない。
お前は下水に流れても、郷の海には帰れないぞ!
水道を目指して泳げ!
泳ぐんだ海苔佃煮!
現着
水道橋に流れ着く。
黒い集団を見つけるのは容易い。
暗闇へ、夕闇へと
黒い集団の列に続けば
地図などなくとも
会場に辿り着けるシステムは大変ありがたい。
が、
このちょっとずつRevoの集団が
黒いマグロが
志田の精神を呑み込むのだ。
そこへ、、、、入る、、、、私が
どうやって?
ぬいぐるみと写真を撮る人
なんだそれは
これは何の列?
私はどこに並ばないといけないのか?
久しぶりの再会に喜ぶ人々。
私はなにをすればいい?
和やかな声。
私は、こんなに黒い服を着たのに?
ここで立ち止まらないでください。
私は、どこに居ればいいんだ?
心の臓に貼り付けた海苔佃煮が、
ペリペリと剥がれ落ち、
胃の腑がキリキリと絞られていく。
深海魚の浮袋は
減圧に耐えられない。
私だけが、こんなに緊張しているのか?
早く、、、、、Revo、、、、早く
早くここに
軽トラでドリフトして
颯爽と現れてくれ。
そうして、ここに居るローランの
度肝を根こそぎ引っこ抜いてくれッ
そうすれば、
私も黒い鱗の一片になれる気がするんだ。
開場
Revoが軽トラで現れる訳がない。
Revoは運転席に座らない。
というのも、かの男の真常識であった。
何かしないと居ていられなかった私は
とにかく、何の列かわからない列に並んでみる。
意識しないと呼吸が出来ない。
前の方がチケットを鞄から取り出す。
私の心を取り乱す。
お姉さんが一歩前へ詰める。
私の息が詰まる。
お姉さんにチケットをもぎって貰う。
私の心がもぎられる。
そうしていくうちに、
鱗の一片になれていたらいいのに。
重厚な扉の中に入ると、
既にたくさんの人がいる。
現実と幻想が通じる海峡を
緊張の潮が満ちては引いていく内に
大きく渦を巻いている。
いろんな声とクラシックと、
人々と物が行き交い、撹拌される。
魚は誰も居ない潮だまりにぷかぷかと浮かぶ。
スタンプの列か、
お手洗いの列か。
物販の列なのか、
祝花を撮る列なのか。
志田には並ぶ人々を観察して判断する余裕も、
その結び目を解いて辿る器用さも、
誰かにお尋ねする度胸もない。
毛足の長い赤い海藻に沈んでいく足を
自分の座席へ引きずることしかできなかった。
開演
オーボエの422Hzが
遠くへ行ってしまった私の意識を揺り起こす。
ああ、どうしよう。
始まってほしいような、
始まってほしくないような心地。
純粋にRevo音楽を生オケで聴く楽しみと、
訳も分からない疲弊が、
狭い心に満ちては引いて
渦巻いている。
いよいよ、始まる。
1.再び希望へ向かう序曲
志田はブレイブリーデフォルトを
全くやったことがないので
見当違いかもしれないが
Ⅰの序曲壮大でワクワクする大冒険
というよりはより、少し大人な印象
それぞれすでに物語のある登場人物たちが
再び旅をするみたいだ
何というか
少年少女のRPGというより
少年少女だった者たちのRPG
オーケストラを目の前にすると
ゲームの登場人物だけでなく
プレイヤー(リスナー)のこれまでをも
包み込んでいるような心地になる
大人になった少年少女がそれぞれの人生を抱いてあのブレイブリーの世界に帰ってくるみたいな
懐かしさ、しっとりさにまず包まれる
音楽が盛り上がるとともに
大冒険を前に、さぁどこへいこうかという
童心を思い出すみたいなワクワクが
しっかり追いかけてくる
Revoという穴
これが我々、東京フィルハーモニー交響楽団です
挨拶には十分すぎる演奏を終えたマエストロと
幻想の担い手達が
割れるほどの拍手に向かって一礼する。
下手の袖にライトが灯る。
硬い靴底
やや早い足音が近づいてくる
揺れる外套の裾
リボンで束ねられた赤髪が
熱帯魚の尾鰭のように
彼の歩みを背中になぞりながら
優雅に揺れている
闇より現れて、闇より黒い男
Revoだ
私はすぐさま身構えた
睫の隙間から黒い塊を見た
大きい
存在が大きい
圧倒的な重量感
水槽に黒い穴が開いたように
かの男に向かって水が抜けて
観客の視線が吸い込まれていく
息が出来ない
何かを言っている
なにか、、、、きっとなにか
長い尾を靡かせて
彼は闇に溶けて消えた
2.沈んだ歌姫(初)
赤いライトの方は金管
薔薇のように棘があり、香り高く妖しい旋律
何となく艶がある
青いライトの方は木管がメイン
海か、空か、
音色は柔らかく、温暖な旋律
花の品評会のように美しさを誇って
赤と青の旋律がぶつかり合う
三拍子の部分は
都の大通りを凱旋する一団の上に
フラワーシャワーが降り注ぐような祝福を浴びる
変拍子の部分は
逃げる、あるいは追っている感じ
遠い故郷を懐かしむような終わり方
3.銀色の馬車(初)
ウィンドマシーンの風
ブンブン?蜂のような金管
(のちに馬の嘶きと判明する)
鈴の音の雪の中を歩くような
大きな太鼓の重い足取り
ストリングスは少しぼやけていて
吹雪の中に消えていってしまう
その名残惜しさよ
雪路に何か後ろ髪が引かれる想いが
足取りを一層重くさせる
太鼓が終盤は意を決したように
前へ前へと踏み出すリズムに変わる
成長?あるいは決心が決まって
別れを告げて前に進んでいく
4.魔法使いのサラバント(初)
アラビアンな旋律で
乾燥した砂の大地を想像させる
シャラシャラしたタンバリンは
一歩踏むたびに崩れる砂地みたいで
パーカッションのリズムも心地よい
踊り子が腰につけた金属の飾りが
シャリンと鳴る様な女性的な雰囲気もある
トロンボーンはゾウが鼻から黄金を吹くみたい
問答をする旋律
耳元に囁いた言葉が、やがて大事になる
深刻な旋律の後、ふわりと軽くなる
そして天の声のような美しい音色
、、、、、死んでいる?
喜びに舞うベールとタンバリンのステップ
その裏に隠れたピッコロの悲しみ
コメディ映画のオチで視界が黒く窄まるアイリスアウトみたいに
テンポが早くなっていき
キャラバンが砂埃の中に消えていく
起伏が激しすぎる
一体どんな物語なのだろう
5.Yield(初)
牧歌的でゆったり
オーボエ?のしっとりとした旋律
ひとつひとつ着実に積み重ねていくような旋律は
自然豊かな田舎の土地で
日の出とともに目覚めるような
季節の巡りに則った生活を想像させる
そして何よりライティングが緑
なるほど、農家だな
でも、鍬で田畑を耕やすコブのある掌 というより
採れた野菜を小川で洗い
蔓でかごを編み
木苺でジャムを仕込むような
手仕事の雰囲気が
何となく女性的に感じさせる
少しの間
どこか遠くへ思いを馳せるような旋律がある
小さな女の子が成長するにつれ
やがて都会での暮らしに憧れを抱く
美しい地元のことは大好きだけれど
都会に出てみたい、、、、
家業と夢の間で葛藤するみたいな
バイオリンのソロは収穫の秋の訪れとともに
ライティングも小麦色に染まる
ラストは車窓から離れていく故郷を眺めている
おぼろげな記憶のRevoさんMC
Revoさんの視覚情報と発される言語を
志田は同時に処理出来ない。
なぜなら、毎度「Revoが喋った!!!」という
驚きがあるからだ。
そして、Revoさんがお話になると
ことごとく記憶が消去される。
多分、Revoという存在を処理出来ていないのに
そこから知っている言語が発される事で、
志田の脳味噌がショートするのだと思う。
あるいは、
Revoの全身から強烈な閃光を放たれて
私から記憶を消去しているのだ。
黒い服もサングラスもそのためなのだ。
しかし、今回の志田は無策ではない!!!
途切れ途切れのメモを元に
失った記憶を復元するのさ!!
「20年以上前、頼まれていないのに
ただ、つくりたくてつくった」
→?
「笑いすぎだぞ」
→多分、めっちゃ面白いことを言った
その「面白いこと」が重要なのに
「もっと早くゲーム音楽やれよ」
「のちに見つかった天才」
「米津の生まれ変わり」
「オ゛」
→これは本当に何
無念
6.呪われし宝石
オーケストラだと一層、宝石の鼓動を感じる
すべてはこの宝石の手中にあると
常に宝石の気配がつきまとう
ランダムに聴こえる石を硬質な音は
まさに鉱石の採掘を想像させる
イヴェールさんのパートは
もうその場で妹を抱きしめている様に
大きく、暖かい
採掘で鍛えられし胸板と
ツルハシに磨かれた肩幅を感じた
7.人生の入れ子人形
ティンパニと大太鼓のコサックダンスは
そのまま地球を行進しそうな感じ
ズボリの独壇場歌謡ショー
8.宵闇の唄
これをオーケストラで聴けるなんて大興奮
光と闇の童話とこの狭い鳥籠の中で が
挿入されているなんてなんてこと
定かではないRevoさんのMC
メモに残っているのは
「その曲やんの?」
→たしか宵闇の唄のこと
「素晴らしい文化がインドにもある」
→????????
「ロマンスカーに乗せて旅をする」
→????????
”一度ウケたらお気に召して
Revoは何度でも擦るし
ローランは何度でもウケる”という
彼らの新たな生態を見つけた
「ツルハシの音を聴いて」
→緋色の宝石のパーカッションについて
9.涙では消せない焔(初)
これも田舎から出ていくみたい
でもドラムの刻み方は行進曲
少し低音が強くて深刻さがあるから
軍隊の行進みたいな印象がある
カウントダウン?出走合図と銃声
音沙汰なく不安げに待つ人は
耳元に囁く声に安心する
悲しい知らせ
焼け野原に種を蒔くみたいなラスト
10.生と死の遊戯盤(初)
和だ
多分、箏でやる旋律をハープに強いていた
お日様の光のように暖かい
ヴィヴァルディの四季がチラホラ
聴こえるような、聴こえないような
春夏秋冬を廻っていく
流れるように
気持ち悪い拍子になってから
「突然どうしたんだ!」と
違和感を抱いたけれど
きっともっと前から
ボタンは掛け違えていたんだろうな、、、、
みたいな手遅れ感
「お前って変なやつだよな」という納得感がある
変なだけだったのに、、、、
だんだん情緒不安定な旋律になり
終盤のジャズっぽい部分は
その歪みをオシャレに纏って
変であることを主張していく
自己に陶酔し歌い上げるみたいで
聴いていて痛ましさがある
調子に乗りすぎたので
デカい木槌で殴られる
極めて予後が悪い
11.物語
幼いままのピュアさ、みたいなのを感じて
ToLHが志田の精神を苛む
オケの壮大さが
かわみーの内なる世界の広大さと
それ故の窮屈な孤独を際立たせる
RevoさんのMC
「以上をもちまして」
→?
「物語はサンホラらしさがあるね」
「ここまで来たね」
「音楽が思い起こさせる物語性」
「音楽を創るより物語を創っている」
「SHとLHは大して変わらない」
「物語も何処を切り取るか編集が必要」
「Moiraは尺が足りなかった」
「どこを物語るか」
「シンフォニー的な」
「ギターが降りてきて」→?
自分のことを歌うのではなく
なぜ物語なのか
「JPOPは等身大の気持ちをうたう曲が多い。
それをしないとミュージシャンになれないの?
現代でも日本でもなくていい。
自分の歌でなくていい。」
→これを書いている今思えば、
彼の作品は等身大の彼ではない(作者≠作品) とのことだが
物語こそ彼の話ではないが、
聴けば聴くほどにRevoこそ音楽で、
音楽こそRevoであるのが、
面白い男。
物語性の変化について
「今はよりちゃんと”つくろう”としている。
昔は勢いでつくっていた」
「勝手にハードモード」
「曲なんて(作ろうと思わなくても)作れるんだよね」
「出したいモノをどうやって出すか」
「蛇口と同じ」
12.砂塵の彼方へ...
CDの序盤は
何かを探してあてなく彷徨う人た思わせるが
オケ版は砂の下に常に水を感じるのが面白い
音楽家二人のパートは 木管の掛け合いで
そこからお姉さんたちが掛け合うパートは
ストリングスから金管が重なって
音楽が立ち上がっていくみたいで美しかった
13. 二千年... 若しくは... 二万年後の君へ・・・
スタートは夢の様に朧げで
だんだん意識が現実に引き戻されていく
オケで聴きたかった一曲
14.僕らの星座(初)
志田はVtuberに関しても
全く無知すぎるので
見当違いかもしれない
最初は一粒の星の光が
どんどん繋がって
星座になっていくみたいな感じなのだろうか
その繋がる感じが
二次元的な点と点を線で結ぶのではなくて
手と手を取り合うみたいな
あたたかく、可愛らしい雰囲気があるから
きっとそんな感じのお人なのだろう
Revoさんは国歌として提供したと
おっしゃっていたが
ポップで、テンポも早い
厳かな雰囲気より
この曲でリスナーのそばに居ようとしている
隣で一緒に楽しんでいるみたいな
対等な雰囲気があった
15.千年後のボクへ(初)
志田は梶さんのことを
お名前とお声しか存じ上げない
他の曲の長さに慣れてしまっていたので
「どんな曲かな」と思っていたら終わっていた
3回聴いてみると
ストリングスが高まって金管が鳴る
アルプスの少女ハイジのテーマの
ヨーデルが始まる前の部分というか
白い雪を被った山脈と
広がる草原、青い雪解け水
凜と澄んだ空気
その美しい原風景を封じ込めて
描写し続けているような
一枚の絵画のような音楽に感じた
16.my happiness(初)
十中八九、ピューロランドのパレード曲
小リスが森でどんぐりを
コリコリ齧っているみたい かわいい
一定のテンションを保った行進曲
かと思いきや銅羅?!
意外とドラマチックで壮大でワクワクさせてくれる
一緒にYEAH!してねと言われ
予習を怠った志田は
何時、どのタイミングでYEAH!が求められるのか
よく分からないままYEAH!待ちをしていた
何度か誤爆YEAH!と不発YEAH!を犯し
ラストチャンスYEAH!で咄嗟に出たのは
なぜか、両の人差し指だった
☝️😎☝️
17.March After Millennium(初)
パーカッションと旋律はアラビックな感じ
脅威を退けたあとの祝祭の踊りみたい
町の大通りを練り歩く人々の4拍子
頭上にはフラッグガーランドが風に揺れている
18.生存本能は牙を剥く・更なる勝利の歓び(恐らく初?)
五拍子っぽいバトル 結構強い感じ
手を替え品を替え、痛いところを突いてくる
勝利の歌はやっぱりちょっと大人で
お酒を片手に乾杯する感じ
打ち上げ
18.ルクセンダルク紀行
秒針の刻むリズムが心地よい
アラビックな楽器はそんなにないのに
音色と旋律だけで
目の前に砂の大地が広がる楽しさ
譚詩曲のラストに繋がれると
この日の旅を締めくくるように
盛り上がっていく音楽と共に
胸いっぱいに充実感が広がる
そして最後はしっとりと閉じていく
国歌斉唱
数刻ぶりに立ち上がってみると
足に落ちた血液が還ってこない
喉がカラカラに渇いて
声帯が音を発さない
頭の中が真っ白で
歌詞が出てこない
なにか素敵なお話があったはずなのに
何も憶えていない
Revoが居て
Revoが喋っている
ローランが居て
ローランが聴いている
私はどこに居るのか
分からないまま
もう、お家に帰ろう
喝采の中、
長い尾を靡かせて
音楽家が舞台袖に消えていく。
黒い魚たちは空を泳ぐ夢から目覚めて
箱の外へと溢れていく。
私も水槽の外に投げ出された。
志田はとっくに限界だった。
感想を言い合ってほくほくする人達を
足早に掻き分ける。
何も考えられぬまま、
満員の電車に乗り込んで
つり革にしがみついた。
至高の音楽を聴いたはずなのに、
私の音楽は既に止んでいる。
視界の中を景色がただ流れていく。
メモしか残っていない。
私の中に、何も残ってない。
疲労と、息苦しさと、戸惑いと、寂しさと
美しいモノを聴いたのであろう記憶しかない。
幸福なのか、
降伏なのか。
とても良かったのに
なぜか、腹立たしい。
自分の性質が腹立たしい。
ここから逃げ出したい。
早く一人になりたい。
至高の音楽を鱈腹聴いておいて、
なぜこうも、
Revoさんとローランを前にすると
まな板の上の鯉になるのか。
Revoに対面するたびに、
私が崩壊していくのは何なんだ。
二十数年をかけて、
人生を懸けて保ってきた人間の形を
なぜ、保っていられないんだ。
音楽のない帰路は寂しい。
満員電車の片隅で
揺られて、押されて、
目の上を夜の街並みが滑っていく。
意味も分からず
しとりとマスクが濡れていく。
好いたものを前に、
なぜこんなに無力なのか。
打ちのめされている。
ときめきを恐怖と勘違いしたまま、
終わらない吊り橋を渡っている。
私はいつになったら、
ここで息が出来るのだろう。
鰓が肺になるのはいつなのか。
脚が生えるのは。
鱗が落ちるのはいつなのか。
あの場所を同じ故郷だと言えるのか。
ただいま、と言えるのか。
ちゃんとグロリアか。
Revo音楽が隕石のように落ちてきて
私のほとんどを焼き尽くして
新たな大地に若葉が繁るのではないのか?
そういう神話だったじゃないか。
ビニール袋の中では息が出来ない。
黒いシャツも
黒いスラックスも脱ぎ捨てた。
寂しいベランダには、
ただの青いシャツが揺れている。
追い炊きも待たずに沈んだ
生ぬるい水槽の底で
漸く息が出来た。
二日目
おはよう、雑魚。
しわしわのシャツを
洗濯機に突っ込んだお前に、
着る服などない。
食わせるタンメンもない。
クローゼットを開けると
ハンガーラックには絶望ばかりが架かっているのは
すべからく、お前のせいである。
黒い服が
ヒートテックと
一球入魂Tシャツしかない。
私がヒートテックを着こなせる逸材であるなら
既にユニクロのCMに出演していないと
この世の辻褄が合わない。
一方で、
Revoにサーブを打ち込むのか?
Revoを前に一体なにを入魂するんだ。
何もときめかない。
ふと、ベランダを見やると
まだ、青いシャツが揺れている。
金曜日に白衣の下に着ていた服だ。
そして昨日、取り込むのを諦めた服だ。
もうこれでいい。
ハンガーから毟りとって、
なけなしの黒いベストに腕を通す。
眼球にコンタクトが載せられず、
早々に諦めて眼鏡を掛ける。
姿見に映るのは
あまりにも普段の私。
足の早い青い鰯が、一尾。
再び会場へ
全てを諦めた気持ち。
会場までの道のりは、
意外にもいつもの私で、
行き先が職場でないだけの
いつもの私だった。
終に水道橋の水を得たのか、
会場についても呼吸が出来た。
ベンチの端っこに座って、
凝集するローラン方を見る鰯。
パーカーにデニムジャケットのお兄さんも
同じコンサートを聴きに来ているのか。
膝の破けたジーンズに
ゴツいスニーカーのお姉さんが
パンフレットを読んでいる。
淡い緑のポロシャツにチノパンのお兄さんも
入場列に並んでいる。
今日はなんだか、
黒くない皆さんに目に留まる。
ぼぅと眺めているだけで
時間が流れていく。
そそくさとパンフレットを購入して
早々に座席に座る。
恐る恐る、パンフレットを開く。
おもしろい。
記述の全てが私の心を躍らせて
のめり込んでいく。
これだよ
私が好きなのはこれだよ!!!
文字をなぞっているだけで
ここでも息が出来る。
19.Il fratello
弦楽四重奏
音の翼が広がっていくように
同じ旋律を異なる楽器が
追いかけている
しっとりと濡れた旋律は夜
どこか寂しく
別れを想像させる
艶のある暗い色をした木の額に納まる
古い写真を懐かしむみたい
低音は深く毛布のように暖かい
高音は天使の子守歌のようで
少しだけ人間の発声に聞える
また、会おう
気付いたら一日が終わっていた
良かった!!!!!!!!
全身で音楽を浴びて
なんか、すごく良かった!
すごく良かったんだ!!!
何も憶えちゃいないが、
ここに来られて
この音楽を聴けて嬉しかったんだ
どうしようもなくおなかがほくほくして
ほっぺがゆるゆるする
言葉にならないけれど
なんだか、嬉しい心地がして
ああ、この音楽が一等好きなんだなって
ぎゅっとした腕の中に
弾力のある風船みたいな
形のある何かがあった気がした
その「あった気がした」しか
憶えていられなかった
その浮ついた足で
その日出会った誰かと
同じご飯を食べたりするのだ
ずっと、好きのやり方が分からなかった。
子どもがおままごとをするように
誰かの好きを真似て
模倣する過程で誰かの好きと
私の好きを比べて
自信をなくした。
私の好きが本当の好きなのか
試していたのかも知れない。
黒い服を着て
Revoを薄目で見て
忘れないようにメモして
Revoを前に正気で居ようと抵抗するほど
なりたい自分に近づくほど
私ではなくなっていたことに気付いた
よれた青いシャツ
うねった髪
ブルーライトカットの眼鏡
のびのびのヒートテック
何も憶えていられない小心の小娘
Revoを直視できない
いつもの、何者でも無い
志田でもない、私
好きな言葉が
好きな音楽が洗い流す
まな板の鯉こそが
私なのだ!!!!
「私はただ、私である」
そういうひと匙のRevoを
纏っているのだ
Revo音楽を前に無防備になるのは
好きな音楽の前で
正しく、私が
何も飾らぬ私であったように
何も飾らない私が
この音楽を好いた証拠なのだ
水魚は交わらなくても
鰓も鰭も
肺も足も要らない
私はこの錦を纏って
まな板の上に会いに行きたい
ローラン交流譚(special thanks)
新種のトンチキTシャツお姉さん
時に、私を挫き
時に、私を励ます
トンチキコラージュお誕生日Tシャツ
今回は直立するライオンを
至近距離でガン見するRevoのTシャツを発見
「去年は乗れなくてごめんね...」と言っている
は?
全く意味がわからない
「前の年は馬に乗ってたから
謝ってるんだよ」などと
所持していたローランは供述する
別に、馬に乗ってもいいだろ
全く意味がわからない
「だからRevoさんは壁ドンしてるんだよ」
は?
「ほら、ちゃんとドンッて書いてあるでしょう」
と、そのお姉さんは誇らしげに胸を指す
志田が解せないのは
そこではない
他のバージョンも勝手に楽しみにしています
ありがとうございました
お菓子をくださったお姉さん方
志田はなにも持ち合わせていないにもかかわらず
たくさんのお菓子を頂きました
ありがとうございました
色紙に書かせてくださったお姉さん方
貴重な面積を頂きました
ありがとうございました
ご飯をご一緒してくださったお姉さん方
志田の精神の超回復後で
調子に乗っていたために
図々しくも同席させて頂きました
志田のちょっとした疑問や
心配事に真摯に応えてくださり
ありがとうございました
勝手に勇気づけられた皆様
お着物の帯にコンサートTシャツをあしらっていたお姉さん
それは一体どういう仕組みなのでしょう
フリフリで苺ケーキのお姫様みたいなお姉さん
かわいかったです
黒い皆様
黒くない皆様
ここまで読んでくださったあなたに
心から感謝を
余談
今までの感想文を読み返してみたが、
毎度、急速にげっそりし始め
当日跡形もなく精神が崩壊してメソメソし
終盤に超回復して調子に乗るというのを
志田は繰り返している。
精神衛生上、極めてよろしくない。
が、もういい。
繊維破壊と超回復を繰り返して
ゴリゴリのクロマグロに俺はなる。
このような機会に、
Revoさんについて考えてみる。
Revoという人間を直視できないだとか、
作者と作品は違うのかとか、
かわいくないだとか、
ややよく分からない部分はあるが、
一貫してあるのは、
音楽を作り続けてほしい、という
独りよがりな願いだと思う。
Revoという人間が
私にとってどうというより、
音楽を作り続けてほしいから
健康で居てほしいし
バスローブを着て
ワイングラスを揺らしてほしいし
天蓋付きのベッドで寝てほしいし
美味しいご飯を食べてほしい
あと2億年生きていてほしい。
彼は作曲が「蛇口をひねるようなもの」だと
おっしゃる。
音楽家は凄まじいことを簡単に言う。
では、彼の音楽を聴くことが
「蛇口から水を飲むようなもの」に
なってはいないだろうか。
それは、水に飢えた私にとって
喜ばしいことか、恐ろしいことか、
今はまだ判別がつかない。
でも私は、その蛇口の下に
果てない砂漠を渡っても辿り着こう。
そう、思うほどにこの音楽を
すっかり好いてしまっている。
貴方の音楽を失うことが
怖くなくなるくらい
音楽を作り続けてほしい。

