Secret Track/まとめ

Secret Track
0:00~
朝と夜のテーマだ
でも、旋律は色がなくて白く
狭くて、冷たくて、重い
雪だ
一人分のピアノで
効果音も加工もあまりなくシンプル
高めの音でまとめられていてコンパクトな音域
メロディに重なる和音が
曇天のように少し濁っている
音の粒の行儀が良くて
ハキハキして丁寧
ここで正しくこの音を という
背筋が伸びるようなシャキッとさが
固体としての冷たさを感じさせるのか
0:29~
旋律が一周終わると
主旋律は高音に移る
単前打音やアルペジオで少しずつ和音が
崩れていくように聴こえる
0:57
テーマの旋律から少し離れてアレンジが入る
どんよりした旋律で色がない
音と音同士が隣り合っているけれど
どこにも行かない
雪のように舞い落ちて
降り積もっていく
1:43~
音の粒が強い
少し痛いくらいの高音は雪の結晶のよう
2:10~
主旋律に寄り添うようなハモりが加わる
でも、少しも温まらない
鈍く、重い音がのしかかる
まだ春を知らない根雪の下で
色がなく灰色の空
重い雲
そこから舞い落ちる雪
そんな感じの音楽に聴こえた。
試しに朝と夜の物語の冒頭や
11文字の伝言の終盤のピアノを
聞き返してみたけれど
それらよりもっと空間が狭いように感じる。
空っぽなのではなくて、
窮屈で寂しい。
きっとこの音楽が語ろうとしているのは
遠く広い世界の出来事ではなくて
見上げたすぐ上のことなのだ。
降る雪は冷たく、積もる雪は重く、
身の上に降り積もる。
この白い頁を捲るように
紡がれるのは第六の地平線・・・
まとめ
物語
これまでの4曲の文字情報(歌詞・台詞)と聴覚情報(私が音楽から感じたこと)を整理してみよう。
「引用」
終:終端の王と異世界の騎士
緋:緋色の風車
神:神々が愛した楽園
S:secret track
():志田の音楽鑑賞
神話の時代
神々は愛によって無より万物を創造した。
神:「神話は生まれ」
(神:ウィンドチャイムの風に乗って神話が生まれる)
神々に愛されていたという伝説
神は大地、海原、空を創造する。
神:「平原」「海原」
暗闇の存在
生は光の中に、死は闇の中にあるのではない。生は星屑の中にあるように、暗闇を照らす灯である。
緋:「漆黒の《髪》が…」
神:「死を抱き眠る暗闇の」
生命の誕生
水は生命の源か、灯火を消すものなのか。あるいは、記憶や歴史のようなSH的文脈なのか。
終:「点いて往く灯火を…消えて逝く灯火を」
神:「水面を渡り揺れる焔」
(神:常に聴こえる水が流れる音がする。シンセサイザーが水滴の音に似ている)
見送る者
終:「緋い《瞳》が…黙したまま見送るだけ…」
(終わり:肥大化していくシンバル、蒸気機関式オルガンのような低音と行進するドラムがメリーゴーランドのよう。何も知らぬ我々を乗せて廻る音楽みたい)
言葉という力
灯から発された言葉が、水面に波紋を寄せる。
神:「その灯火を生命と呼ぶなら、言の葉は力となるでしょう」
(神:水音シンセサイザーが歌声に呼応するように同じ旋律をなぞるている)
人間の繁栄、つかの間の平和
言葉の力を得た人間は知恵や教訓を継承し、繁栄していく。
緋:「小さな掌に乗せた硝子細工…其の宝石を「幸福」と謳うならば…」
神:「そこ」「故郷」「遠き大地」
(神:音楽としてはその美しい風景はもうここにはない。三拍子で最初の音に重みがあって前へ前へと進むたびに足跡を残していくみたいな印象がある。)
奪・被奪の誕生
神:「奪う者と奪われる者が生まれた」
争いの蔓延
神:「神々の愛した楽園は戦場へと変貌した」
神:「敵・・・侵略ではなく、完全なる破壊を望む」
(神:ベースは警告音みたいに、ストリングスの連符は危機が迫る。こんな時もハープのアルペジオは秘められた輝きを放って時を紡ぎながら途切れず不穏な予感の糸を引いている。なにかのパーカッションはブリキバケツの底を叩いたみたいな冷たくて、歪で、空っぽの音がする。)
終端の王
争いが蔓延する世を憂いた王は、人間がいない時代に戻し神々に楽園を還したいのか。はたまた世界を巻き込んだ自暴自棄なのか。時間を継ぎ接ぎ、調整し、改竄する能力で世界の終焉を招く。
終:「《終端の王》≒世界を食らう・時を孕む・歴史を呑む」
終:「継ぎ接ぎ・調整・改竄された《偉大なる可能性》」
はじまりの勢力
終端に対向する民を便宜上「はじまりの民」とここでは書いてみる。
世界が終わってしまうなら、また始められるように終わりゆく世界を書き留めて記録しよう、みたいなそういう言の葉の力を持った勢力。
終:「──忌避すべき終端…」
異世界の騎士
そもそも終端の王を退けて、世界の終焉を止めようとする勢力。異世界から騎士を召喚しようとする。
「太陽は狂おしいほど照りつけよ」という太陽の《狂詩曲》
「大地よ海原を思い出せ」という生命の《譚詩曲》
「この世界と共鳴する異世界から運命を手繰り寄せよ」という運命の《交響曲》
終:「太陽の《狂詩曲》・生命の《譚詩曲》・運命の《交響曲》」
厄災の発生
召喚の儀式により厄災が発生する。
神:「平地は荒れ果てて砂漠と化し海原は立ち上がり大地を呑む」
異世界の門が開く
厄災による異常気象か、天変地異か。異世界を繋ぐ門が開く。
神:「災厄の根が幾重にも絡み合い、異なる世界を繋ぐ《門》は開かれる」
騎士の到来
空間を超えた異世界から一瞬で騎士を呼び寄せる門は、さながらどこでもド、、、駿馬のよう。
終:「──異世界を繋ぐ鍵…騎士を戴く物…《門》とは即ち駿馬である」
騎士という力
騎士は盾ではなく刃である。終端の王を伐つべく進撃する。その過程で少年の町を焼き払い、君を攫ってしまう。
終:「《騎士》とは即ち刃である」
終:「《支配権の正統性》を振り翳すのは誰の正義か?」
緋:「何が襲ったのか・・・」
緋:「其の夜の蛮行」
緋:「欲望のままに暴れて、奴らは追いかけてくる」
神:「敵・・・侵略ではなく、完全なる破壊を望む」
復讐の誓い
少年は復讐心を募らせる。
緋:「廻る回る《緋色の風車》灼けつく《刻》を送って」
緋:「彼等にはどんな傷痕を残したのか…」
緋:「やがて「力」を欲するだろう…其れは…強大な力から身を守る為の「楯」か?其れとも…より強大な力でそれをも平らげる「剣」か?」
復讐の継承
少年亡き後も、世代を超えて復讐神は継承される。
緋:「嗚呼…もし生まれ変わったら…小さな花を咲かせよう…ごめんね…次は逃げずに…君の傍で共に散ろう……」
神:「父の無念・・・母の哀しみ・・・」
神:「嗚呼…少年は黒き剣を取るでしょう…そしてその剣が折れても…またその仔らへと託すのでしょう…遥かなる《年月》の祈りを…」
平和の代償
遂に終端の王を退けるも、多くの傷跡が残された。
神:「屍を積み上げて ← 土台は築かれる…脆く儚い現実は…瓦礫の城
亡骸の頂きに ← 平和は咲き誇る…甘く拙い幻想は…硝子の色」
Romanへ
神:「《地平線を渡る旋律》を口吟むのは誰の唇?」
神:「《第五の地平線の旋律》を口吟むのは《少年》の唇」
(S:雪の下を溶かす物語は紡がれるのだろうか、、、、、)
復讐の実行?
少年が手に取ったのは復讐の黒い剣。少年の子孫が騎士(or騎士の子孫)の腕を切り落とす。争いと報復は繰り返される。
緋:「廻る回る《緋色の風車》綺麗な花を咲かせて
躍る踊る《血色の風車》綺麗な花を散らせて
躍る踊る《血色の風車》凍える《瞬間》を迎えて」
(緋:行進するドラムのリズムは秒針が一つひとつ刻まれてみたいだ。復讐という行為がかつての騎士の蛮行と同じく、決して取り返しのつかないものであることをこの夢の中に警告している。)
物語はシナリオ通りに・・・?
シナリオ通りに物語が進行するのか。書いたのは見送る者か、歴史を記すはじまりの勢力か。物語は「詠うよう」から「ページを捲るよう」に紡がれていく。
終:「嗚呼…唯…頁をなぞる様に…《戯曲》通りに《役者》は踊り…残酷な幻想の美しい棘が…仄甘い《陶酔》を魅せ…残酷な幻想の華やかな毒が…仄昏い奈落へと《観客》を誘う…」
神:「嗚呼…物語は頁を捲るように紡がれ続ける →」
鼎立
まとめると、
終端の王と
終端の阻止/終端からの再生を目指す民と
言の葉の力を得た民が召喚した異世界の騎士の
鼎立を描いているのではないだろうか
①終端の王が世界を終わらせようとする。
②はじまりの民は世界の保存と再建に向けて歴史を記す。
③その歴史さえも終端の王が改竄する。
④次の一手として、民は異世界の騎士を召喚する。
⑤王によって調整される。
⑥召喚に成功するが、厄災が起こる。
⑦騎士が王と争う。(描写はない)
⑧騎士と王の争いに民が巻き込まれる。(緋色の風車)
⑨復讐心が継ぎ接ぎされる。民の恨みは王ではなく騎士へと世代を渡って継承される。
⑩民の子孫により復讐が実行される。(Romanへ)

少年は剣を・・・を経てから味わうRomanもまた、美味
Merci beaucoup!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
改めて、Sound Horizon 22周年おめでとうございます。
志田のSH履修も牛歩、、、いや
かたつむり歩ながらも大分進み
未踏の地平線は
Elysion
絵馬に願ひを!
Nein+いずれ滅びゆく星の煌めきになりました。
本当に、、、、、どうしましょうね。
Merci beaucoup!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
改めて、Sound Horizon 22周年おめでとうございます。
志田のSH履修も牛歩、、、いや
かたつむり歩ながらも大分進み
手に入る未踏の地平線は
Elysion
絵馬に願ひを!
Nein+いずれ滅びゆく星の煌めきになりました。
本当に、、、、、どうしましょうね。

